「家計を支えるためにそろそろ働きたい」
「子育ても落ち着いたので社会との接点を持ちたい」
このように考えている主婦の方も多いのではないでしょうか。しかし、年齢やブランクを考えると仕事がうまくいくかどうか不安になりますよね。
そこで今回は、主婦がセカンドキャリアを考えるときに大切なことを解説していきます。
主婦がセキャンドキャリアを考えるために大切なこと
主婦がセキャンドキャリアを考えるために大切なことは、次の2つです。
・働ける時間と休暇
・目標とする報酬
それぞれ詳しく見ていきましょう。
働ける時間と休暇
まずは、主婦業をしながら働ける時間を考えます。睡眠時間や家事や育児の時間を差し引いたときに、どの程度の時間なら働けるのかを検討しましょう。
ただし、算出された時間をすべて仕事に充てるのは禁物です。精神的な余裕を残すためにも、使える時間から少し差し引いた時間を仕事に充てましょう。
働きに出れば、家事が効率的に進まなくなる可能性もあります。そのため、家事と両立しても問題ないようにすることが重要になるのです。体力は人によって違うため、自分にとって無理のない労働時間を考えるようにしてみてください。
目標とする報酬
次に、稼ぎたい報酬の額を考えます。主婦として稼ぎたい基準を明確にするだけではなく、夫婦でどの程度稼ぐのかを話し合う必要もあるでしょう。
毎月の経費を考えたうえで、買いたい物ややりたいことに使うお金がどのくらい必要なのかを確認することも大切です。
夫婦で収入を話し合うべき理由のひとつに、税金と保険の問題もあります。
・住民税の支払いが生じる「100万円の壁」
・所得税の支払い義務が発生する「103万円の壁」
・配偶者特別控除の額が減る「150万円の壁」
・配偶者特別控除の額はゼロになる「201万円の壁」
税金だけでも、上記のような4つの「壁」があります。さらに、社会保険の壁があることも忘れてはいけません。
・学生ではない
・正社員が101名以上の会社に勤めている
・2ヵ月以上の雇用見込期間がある
・月収88,000円以上
・所定労働時間が週に20時間以上
上記の要件を満たすと社会保険への加入義務が発生します。さらに、年収が106万円を超えると扶養範囲外となるため、自分で社会保険料を納めなければいけません。
なお、要件を満たしていなくても、年収が130万円を超えると扶養から外れて健康保険料と厚生年金保険料を支払う義務が生じます。
場合によっては手取り年収が減ってしまうため、税金・保険面でのメリットとデメリットを考慮したうえで、報酬目標を決めるようにしましょう。
自分の時間を優先することも重要
仕事だけがキャリアではありません。幸せな人生を送るためには、自分にとってのセカンドキャリアを考えることが何よりも重要です。仕事ではなく、子育てや仕事からの解放がセカンドキャリアになるいう人もいるでしょう。その場合には、自分の人生で何をメインにするのかを考える必要があります。
何をすればいいのかわからないという人は、3年後の自分をイメージしてみるといいでしょう。3年後をイメージすることによって、自分のセカンドキャリアが具体的になります。さらに、自分は何をすれば満足感が得られるのかを意識すれば、自分だけのセカンドキャリアを見つけやすくなるでしょう。
無理なく働くための働き方を選択しよう
ブランクが長い人は、未経験者歓迎の仕事を選ぶと無理なく続けることができます。仕事に関する知識や経験がなくても、未経験者歓迎の職場であれば、安心して働き始めることができるはずです。
働き方も正社員を選ぶことはありません。パートやアルバイト、派遣など、さまざまな雇用形態を選択できるので、自分が無理なく働くための働き方で仕事が続けられるようにしましょう。
迷ったときにはプロに相談
迷ったときには、プロのキャリアコンサルタントや専門家に相談してみるのも、ひとつの方法です。
専門家であれば、スキルや資格、得意分野などを把握したうえで、最適な職場や労働時間をアドバイスをしてくれます。報酬に関しても税金と保険面のメリット・デメリットを考えて助言してくれるので、気軽に相談してみましょう。
まとめ
主婦がセキャンドキャリアを考えるためには「働ける時間と休暇」と「目標とする報酬」を意識することが大切です。仕事を長続きさせたいのであれば、報酬よりも自分にとって無理のない労働時間を重視してみてください。
自分にとってのセカンドキャリアを考えることも大切です。自分の人生で何をメインにするのかを考えながら、自分のセカンドキャリアを具体化していきましょう。迷った場合は、専門家に相談して適切なアドバイスを受けることをおすすめします。